ねぶた師の作り上げた下絵を元に設計図なしで骨組み・紙張り・蝋塗り・色付けという数ヶ月にもわたる一連の作業をねぶた師と共同で行います。 ねぶた期間が迫る7月にもなると炎天下の中、冷房設備のないねぶた小屋の中で大粒の汗を流しながら急ピッチでねぶたの製作にあたります。 また、菱友会ねぶただけではなく他団体のねぶたを掛け持ちで製作するため、毎年ねぶた祭りの直前まで製作に追われます。
完成したねぶたをより美しく、より迫力あるように見せるために無くてはならない役割です。 片手には扇子を持ち、ねぶた台車を動かしている曳手に対し、その扇子を動かす事によって進行方向や回転などの指示を与え、ねぶたを見物客にアピールします。 また、ねぶたの周りにある障害物(電線や信号機)を事前に曳手に知らせる大事な役割も担っています。 曳手との息の合わせ方は重要な要素で、息の合わない動きをしている時には曳手に激しい口調で渇を入れることもしばしば・・・。
総勢20名ほどで、ねぶた台車の前・横・後ろに待機し、扇子持ちの指示に従ってねぶた台車を動かします。 道路わきにある障害物(電線や信号機)などでねぶたを傷つけてしまう危険性を常にはらんでいるため、 扇子持ちからの指示は絶対であり、ねぶた小屋から出発し、運行が終わってねぶた小屋に納めるまで、ちょっとでも気を抜く事が出来ません。 また、運行距離は約5km、時間は約4時間にも及ぶため、一日の疲労度も激しく非常に過酷な役割です。この期間のために日頃から体力作りを行っている曳手も・・・。
ねぶた祭りの「治安」を守るのが、この運行・ロープ班の役割です。 見物客がハネトとぶつかりケガをしないように、ハネトと見物客の間をロープで仕切り、ねぶた祭りにおいて「交通整理」を行います。 また、見物客を最近出没し始めたカラスハネトから守るために、数名の有志が体を張ってカラスハネトの取り締まりの応援にまわる事もあります。
笛・手振り鉦・太鼓で、ねぶたのお囃子をする人々。 何よりもお囃子が無ければ 盛り上がりません。ねぶた好きの方々は、ねぶた本体がなくてもこのお囃子を聞いただけで踊りだすほど・・・。 ねぶた祭りの2〜3ヶ月前から本格的な 練習を始めます。本番には揃いの半天姿で粋に演奏していますが、この練習があってのものです。 ねぶた期間中はほぼ毎日、開始から終了まで演奏しつづけます。
女性ばかり総勢10名ほどで、ねぶた先導の両サイドを「ちゃりん棒」を持ちながら歩き、露払いの役目を果たしています。 ハネトや囃子方とは全く違う衣装なので、時々「カラスハネト」に間違われることもありますが、年配の観光客の方には大好評(?!)です。
大勢の見物客の笑いをひと際誘うのがバケトです。 ハネトの衣装とは一線を画し、カツラや奇抜なメイクに衣装、時にはコスプレ?!をして見物客のそばを愛想を振りまきながら練り歩きます。 少しでもオリジナリティーを出そうと各人で工夫が見られ、ねぶた祭りを見物する際、彼らの衣装には要チェックでしょう。 最近では日本人ばかりでなく外国人のバケトも登場し、国際色豊かなものとなってきています。
障害者・高齢者であっても青森ねぶたに参加してもらおうと活動しているボランティア団体。 平成8年より菱友会ねぶたに毎年参加。 8月3日に障害者・高齢者・スタッフを含め総勢約200名が参加。 菱友会ねぶたの重要なメンバーです。
青森市篠田にある「ねむの木保育園」の子供たちが2日5日6日と子供バケト隊として参加してくれています。 観光客の皆さんに奇抜なメイクや衣装を着た子供たちが、愛想を振りまきながら歩く光景は、ほほえましく菱友会ねぶたのアピール効果十分です。 平成2年の初陣から参加してくれており、最近は保育園のOB・OGが後輩の面倒をみるためにお手伝いしてくれています。