平成二十年度 出陣ねぶた
 
蓬田村伝説
「 金光上人と阿弥陀川 」

 浄土宗[じょうどしゅう]の開祖、法然上人[ほうねんじょうにん]の弟子 金光上人[こんこうじょうにん]は、東北へと布教の旅をしていた。 その道中、三日三晩続けて阿弥陀如来が夢に現れ、「汝、津軽外ヶ浜[そとがはま]に至れば、必ず逢わん」とのお告げを受けたのであった。

 上人が蓬田村[よもぎたむら]にたどり着いた時、この村のはずれの川に夜な夜な光を発するものがあり、村人たちは恐れ怪しみ誰も近づく者がいないと聞かされた。 上人が川を掘り捜したところ、鍬に手ごたえあり、立派な[はこ]が見つかった。 開けてみると、なんとそれは金色燦然とした阿弥陀如来像であった。 上人は霊夢のお告げであると伏し拝み、自ら背負い布教を続けた。

 以来、この川を阿弥陀川と呼ぶようになったという。 なお、この尊像は現在、弘前市の西光寺[せいこうじ]に祀られている。

解説/竹浪 比呂夫