平成五年度 出陣ねぶた
観光協会会長賞
「 火風天神 」

 仏法を守護する十二天に想を得た火天、風天の図である。 火の神「火天」は天界における太陽で、空界においては雷光となるように大宇宙の偉大なる力、火を神格化したものである。 一方、大気を司どる神「風天」は風が何一つ障害なく吹き抜けていくように、あらゆる人々を悟りに導く徳を持つといわれている。 渦巻く火焔を背に火の神が躍り出れば、清風を吹き込まんと風の神が身構える。両神の姿に、この星の永遠を祈り願うものである。

解説/竹浪 魁龍